JTB西日本は、 越境ECサイト「J’s Agri」を開設し、日本産農林水産物の海外直販を開始した。 同社がプロデュースする食・農×観光ブランド「J’s Agri」商品として、まずは香港の消費者向けに岡山のシャインマスカット、京丹後の二十世紀梨、静岡のクラウンメロンなど16品目を9月5日(火)から販売。順次販売品目を拡大し、2017年11月にはシンガポールやマレーシアでも販売を開始する予定だ。
生産者からの産地直送される「J’s Agri」商品は、鮮度を保持するため航空貨物便で輸送し、 消費者向けの少量でも大量輸送と同等のコストパフォーマンスを実現。 生産者にとっては、 受注した数量だけ出荷できるため返品などのリスクがなく、 また国内決済のため為替変動によるリスクも回避することができる。一方、海外の消費者にとっては、新鮮で高品質な商品を手ごろな価格で小口購入できるほか、商品不具合時の交換も可能なため安心できるメリットもある。
今回の海外の消費者向け越境ECサイトに引き続き、レストラン事業者や輸入業者向けにB2BのECサイトも開設する予定だ。
同社では、 2014年から事業者向けにアジアの有望市場である香港、台湾、シンガポールなどで生産者とバイヤーをマッチングする個別商談会を開催し、「J’s Agri」ブランドの商品として地域産品を販売するなど海外販路創出・拡大支援に取り組んできた。また、 個人向けには訪日外国人旅行者を対象に2017年春から着地体験型商品として、いちご狩り体験と農園までの送迎をセットした「京都いちごシャトル」を販売、約200名の販売実績をあげた。