会員権事業を核にリゾートホテルやゴルフ場、レジデンス運営などをおこなうリゾートトラストは、ハワイ・オアフ島の名門ホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」のブランドの世界展開に着手する。第一弾として2020年夏頃、横浜に「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」を開業。発表の記者会見で代表取締役社長の伊藤勝康氏は、会員権事業以外の一般的ホテル事業で高級ブランドを展開することが念願だったことを明かし、喜びをかみしめた。
ザ・カハラ・ホテル&リゾートは世界各国の要人や米大統領、著名人などを迎える名門リゾートホテルとして広く知られる。2014年10月にリゾートトラストが取得し、その後、経営を通じた経験を培ってきた。
こうした「カハラ」ブランドで横浜に開業することで、日本人旅行者だけでなく訪日旅行者、MICEに参加するVIPなどの宿泊先として横浜の高級ホテル需要にこたえたい考え。
今後は横浜や沖縄をはじめ、バリ、プーケット、シンガポール、香港、台湾、バンコクといった日本から近いアジア太平洋地域を中心に展開。リゾートトラスト社が持つ17万人の会員や日本人渡航者向けに提供していく計画だ。さらには、伊藤社長は日本人に人気の海外都市、例えばイタリアなどにも展開したい意欲もみせた。
なお、今回の取り組みは、同社が参画する横浜市の「みなとみらい21中央地区20街区MICE施設整備事業」の一環。ここでは会員制ホテルと一般ラグジュアリーホテルを併設する計画で、「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」は同事業のラグジュアリーホテルに位置付ける。そのほか、完全会員制リゾートホテルとしては、「横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」の建築工事に着手。会員権の販売開始時期は今後決定する。
2軒合計の敷地面積は9400平方メートル以上。客室はザ・カハラ・ホテルが地上14階建て146室、横浜ベイコート倶楽部が138室を予定する。
カハラ・ホテルの客室料金は一番小さな客室(約50平方メートルを予定)で約10万円程度からを想定。その他、客室料金は追って発表になる。
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」の完成イメージは以下のとおり。
リゾートトラスト