メディア運営「じげん」社(東証マザーズ)が旅行業に本格参入、アップルワールド買収で旅行を主力事業のひとつに

メディアプラットフォーム事業のじげん社は、旅行業アップルワールド・ホールディングスの全発行済み株式を取得し、完全子会社化することを発表した。株式取得価額は14億3900万円。これにより、じげん社は旅行事業に本格参入する。

アップルワールド・ホールディングスは、前経営者から株式譲渡されたアント・キャピタル・パートナーズが運営するアント・カタライザー4号投資事業有限責任組合らによって2014年に設立。子会社アップルワールドは、法人向けウェブメディア「アップルワールド」と個人向けメディアである「ホテリスタ」を運営。一般消費者向けとともおに、日本国内を中心に旅行代理店や提携企業にBtoB卸売りで世界150か国・11万軒のホテル客室在庫を販売・提供してきた。

じげん社はメディアプラットフォーム事業を展開しており、これまで人材、不動産、自動車情報を提供。今回の株式取得を通じ、今後は旅行領域も主力事業のひとつに位置付け。じげん社の強みであるマッチング技術やプラットフォーム開発の実績を活かし、仕入先・販売先との連携強化や消費者向けメディア展開の強化をおこなう計画だ。

同社では、旅行領域にはメタサーチ、OTA(オンライン旅行会社)、ランドオペレーター、従来型旅行会社、航空会社、ホテルオペレーターなど多種多様なプレーヤーが共存・競合していることから、アグリゲーション事業の介在価値が大きいと考えたのだという。また、成長する観光産業の中で、日本のオンライン旅行販売額が2ケタ成長を続けているもののオンライン販売比率が諸外国と比較して低位であることから、今後も旅行市場におけるウェブメディアのプレゼンスは向上する可能性が高いとみている。

じげん社の主力事業の概要イメージは以下のとおり。

じげん:報道資料よりじげん

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