帝国データバンクは「遊園地・テーマパーク経営企業の実態調査(2017年決算)」を発表した。これによると、調査対象となった165社の収入高合計は、前年比1.4%増の約8507億8500万円と微増。ただし、増収企業は53社で、増収企業の割合は32.1%。前年よりも27.9ポイント減と大幅に縮小した。減収企業は68社で、割合は41.2%。減収企業が増収企業の数を上回った。
2期連続で損益が判明した106社のうち、黒字となったのは78社で前年から8社減少。2期連続の黒字は70社だった。一方、赤字企業は28社で、2期連続赤字は12社となった。
収入高を規模別でみると、収入高「100億円以上」の企業は増収傾向。ただし、「1~10億円未満」と「1億円未満」が全体の61.8%を占めており、50億円未満の企業は、減収企業の数が増収企業より多い傾向にあるという。帝国データバンクでは、遊園地・テーマパーク業界は収入高規模の格差が大きいとしている。
収入高の1位は東京ディズニーリゾート(オリエンタルランド)で、4065億1300万円。前年の2.6%増となり、3年ぶりに増収となった。2016年4月の入園料改定もあり、ゲスト1人当たりの売上高が4年連続で増加。入園者数も3年ぶりの増加で、増収に繋がった。これは、対象企業165社合計額の47.8%に及ぶ。
また、伸び率で見ると、10位のよみうりランド(よみうりランド)は、13.7%増の201億6500万円。2016年3月にオープンした新エリア「グッジョバ!!」の反響で、2017年3月期の年間来場者数は過去最高となった。また、14位の海遊館(海遊館)も11.3%増の93億7400万円で、2桁増となった。