長野県の白馬観光開発は、白馬村岩岳エリアの観光資源の再生と街並み全体を一体的なリゾートとして捉えた「高級古民家リゾート」の開発・運営に乗り出す。このほど、新会社「自然と伝統の融合した白馬岩岳の街並み活性化株式会社」を、ALL信州観光活性化ファンドと葉山のバケーションハウス運営「FUNNY」、NECキャピタルソリューションとともに、設立した。
白馬観光開発では、白馬をスキーだけでなく、通年で楽しめるマウンテンリゾートへの転換を図っており、国内外のコンテンツ誘致や開発に注力。2017年度の訪日外国人数は過去最高を記録し、注目を集めるエリアとなった。ただし、白馬エリアの宿泊施設は、経営者の高齢化や人手不足などの理由で減少が目立ち、特に高級志向のハイエンド客向けの宿泊施設が不足している課題がある。そこで、富裕層にも満足できる宿泊施設として、今回のリゾート開発・運営を決めた。
リゾート開発では白馬岩岳に既にある古民家などの宿泊施設を再生して複数利用。レセプションとダイニング、ベッド等の機能を分担させ、街自体に宿泊するというスタイルで運営する。レセプションとダイニング機能は、江戸時代の庄屋の屋敷だった「庄屋丸八」が担い、宿泊部屋は和モダンをテーマにした複数の古民家に集約。合計20室以上の部屋を7ユニットに分け、約35~140平米の客室を用意する。
施設は2018年9月に改装工事を開始し、12月から順次開業する予定。予約管理・客室準備は、FUNNYが担当する。
なお、新会社の代表取締役社長には、白馬観光開発の代表取締役社長の和田寛氏が就任した。