旅行デジタル活用度ランキングで日本が23位、スマホでの旅行予約「未経験」は日本は38% -トラベルポート調査

トラベルポートが発表した「2018年旅行におけるデジタル活用実態調査」の結果で、日本における旅行のデジタル活用は調査対象となった25か国のなかで、低いレベルにあることが判明した。主な指標の組み合わせに基づく「国別旅行者デジタル活用度ランキング」では23位となり、インドネシア(2位)や中国(4位)、韓国(13位)など、アジア各国に大きく水をあけられた。

この調査は、2018 年 8 月に前年に少なくとも 1 回は往復のフライトを利用した旅行者を対象にオンラインで行ったもので、25 カ国から 1万6000 人超えの回答をまとめたもの。発表されたランキングのトップ10は以下の通り。

1位 インド

2 位 インドネシア
3 位 ブラジル
4 位 中国
5 位 ナイジェリア
6位 アラブ首長国連邦
7 位トルコ
8 位サウジアラビア
9 位 コロンビア
9位 メキシコ
10位 南アフリカ共和国


他調査結果によると、例えばSiriやアレクサなどの音声検索(ボイスサーチ)による旅行経験については、日本人回答者の33%は経験ありだが、1位の中国(72%)、3位のインド(69%)などに2倍以上の差がつき、調査対象の中では最低国の1つとなった。スマートフォンでの旅行予約と決済を一度も行なったことがない人は38%だが、中国は3%、韓国は9%と1ケタ台になっている。

トラベルポート:発表資料より

また、レジャー旅行でのデジタル利用に対する意識で、25か国で最も回答者が多かった項目は「電子搭乗券やeチケットが旅行をより簡単にする」(平均68%)だが、日本(47%)は最も低い数値となった。この質問で、日本が多く回答した項目は「機器の故障やバッテリー不足が心配である」(49%)だったが、日本以外でこの項目が最も多かった国はなかった。

トラベルポート:発表資料より

なお、全体を見るとデジタル活用や意識が高い回答数が多いのは、アジアやアフリカ諸国が多く、PCを超えてスマートフォンが普及した影響が鮮明に表れている。

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