多言語ロボットで観光客の満足度向上する実証実験、NTTや小田急らが連携で、発話中の呼びかけにも対応可能に

NTT東日本と小田急箱根ホールディングス、コンピュータサイエンス研究所は連携し、多言語対応のコミュニケーションロボットの活用による、観光客の満足度向上を目的と敷いた実証実験を実施する。

小田急箱根ホールディングスでは箱根エリアの外国人観光客の増加を踏まえ、情報メディアにおける多言語対応の強化を推進しているところ。また、国内および海外からの観光客への情報を効率的に提供し、満足度の向上を図っている。

一方、NTT東日本ではクラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」による、コミュニケーションロボットの業務活用の拡大を目指している。特に多言語での音声発話や認識機能の向上を図ることで、訪日外国人対応で課題を持つ自治体や事業者へのソリューション提供に取り組んでいるところだ。

今回の実証実験は、両社の取り組みを踏まえたもの。箱根湯本駅の改札付近に、ヴイストン社のコミュニケーションロボット「Sota」を設置し、Sotaが観光客に観光情報や観光施設の案内を4か国語の多言語で行なう。案内機能はコンピュータサイエンス研究所の「ロボナビ」を活用。QRコードで利用者の端末に地図情報を転送したり、小田急箱根グループの観光案内サイト「箱根ナビ」の情報からモデルコースの提供も行なう。

さらに対話の円滑化技術にもこだわり、Sotaの発話をしている最中でも利用者が問いかけをすることも可能にした。Sotaは発話中の呼びかけを認識して発話を中止し、次の対話を行なうなど、スムーズな会話を実現する。実証実験では、こうしたSotaへの問いかけや利用履歴を分析。今後の訪問客の満足度向上の取り組みに活用していく方針だ。

実証実験のイメージ:発表資料より

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