中国OTAシートリップ決算、2018年は売上高16%増も純益縮小、商品開発などの投資は3520億円に

中国の大手オンライン旅行会社シートリップ(Ctrip)の2018年第4四半期(2018年10~12月)決算は、売上高ベースでは前年同期比22%増の76億元(約11億ドル、約1210億円)となったものの、プロダクト開発費や営業マーケティング費がいずれも同3割増となるなど経費も拡大、最終損益は12億4100万元(約1億8300万ドル、約201億3000万円)の赤字となった。

同社のジェーン・スン最高経営責任者(CEO)によると、同四半期の海外ホテルおよび国際航空券の取扱いは、スカイスキャナー取扱いを除いた場合でも、中国の旅行業界の平均伸び率の3倍の勢いとなり「マーケットシェアの拡大はむしろ加速している」。スカイスキャナーのダイレクト・ブッキング・プログラムも引き続き好調で、売上高は前年比200%以上の伸びとなった。

この結果、2018年通年では、売上高が前年比16%増の311億元(約45億ドル、約4950億円)。これに対し、商品開発・営業関連など諸コストは同15%増の220億元(約32億ドル、約3520億円)。純利益は10億9600万元(約1億6000万ドル、約176億円)と、前年比で半分にとどまった。

なお、第4四半期売上のカテゴリー別内訳は、宿泊予約が同22%増の27億元(約3億8600万ドル、約424億6000万円)、交通関連は同17%増の34億元(約4億9600万ドル、約545億6000万円)、パッケージツアーが同31%増の7億2100万元(約1億500万ドル、約115億5000万円)、法人旅行は同35%増の2億7900万元(約4100万ドル、約45億円)。

一方、支出項目では、営業マーケティング費が同28%増の26億元(約3億8000万ドル、約418億円)。プロダクト開発費は同31%増の27億元(約3億9500万ドル、約434億5000万円)、一般総務管理費は同14%増の8億200万元(約1億1700万ドル、約128億7000万円)。

※円換算額は、1ドル約110円としてトラベルボイス編集部が算出した。

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