サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)は2019年の春季生活闘争(春闘)で、ヤマハリゾートや近畿日本ツーリストグループ各社、JTBメディアリテーリングなど旅行・宿泊業6社の合意内容を発表した。詳細は以下のとおり。
ヤマハリゾート
- 合意日:2019年3月20日
- 賃金:
- 組合員平均員平均1500円の改善(年齢定期昇給、ベースアップ500円、職能給定期昇給)
- 常用キャストも組合員に見合って昇給を行う
- 一時金:
- 年間協定3.10ヵ月(夏期1.55ヵ月冬期1.55ヵ月)
- 常用キャストも組合員に見合って支給する
- その他要求:
- 働き方改革については、法令で定められた項目を優先に組合と協議しながら制度化・仕組化していく。4月からの年次有給休暇の義務化に関しては有休のシフト化を前提に詳細を決めていく
- 人員体制の見直し、各職場の要員確保については、各職場にて進めている業務の見直し及び業務改善を検証しながら、各職場の実態に合わせて適正な要員構造を前提に計画的な人員配置・補充を実施していく
- 社内レクについては、現在年1回の懇親会と年1回の懇親ゴルフコンペを実施しており、このイベントの充実と新たな取り組みを組合と協議しながら設定したいと考えている
- 従業員用ロッカー室改善は物理的な問題もあり、難しいという課題はあるが、長期的な検討事案として進めていく。また、他のバックヤード部分についても問題点を共有し、改善に努めていく
名鉄犬山ホテル
- 合意日:2019年3月22日
- 賃金:
- 従業員一人平均3,500円の賃金改善を図る
- 非正規労働者の賃金については、情勢を鑑み検討事項とする
- 一時金:
- 夏期 従業員一人平均1.1ヵ月
- 支給日2019年7月上旬
- 冬期 従業員一人平均1.1ヵ月
- 期末は目標利益達成の際、基準表に基づき2020年3月中に支給
- 夏期 従業員一人平均1.1ヵ月
- その他要求:
- 年次有給休暇の取得促進策の構築については、社員旅行の実施とともに誕生日休暇と絡め3日以上の連続休暇の取得促進を継続し、あらゆる場において従業員への浸透をはかるとともに、定休日を設定するなど年休の取得しやすい職場作りを組合と連携しながらすすめていく
- 無期転換ルールの明文化について、労使で慎重に協議の上、法に則して対応していく
近畿日本ツーリスト首都圏本部
- 合意日:2019年3月25日
- 賃金:
- 社員 賃金制度による改定の実施
- エリア社員 スキル改定分に加え一律2000円を本給に上乗せ
- 一時金:
- 夏期 旧団体出身:平均1.06ヵ月、旧個人出身:平均0.55ヵ月
- 同時要求:
- ライフイベントを理由とした退職者を対象とした復職制度の導入。
- 「再雇用の推進」という観点から今後も協議する
JTBメディアリテーリング
- 合意日:2019年3月28日
- 賃金:以下の各項目の要素を含み、2.5%以上の改定率をもって基礎月収原資の改訂を行う
- G・M・A社員
- 2019年6月1日付で実施する役割成果給の改訂に必要な原資を確保する
また、新たに職群登用する場合に必要な原資を確保する
- 2019年6月1日付で実施する役割成果給の改訂に必要な原資を確保する
- Mスタッフ
- 本給の改訂を実施する
- 2019年4月1日付の契約更改時に実施する賃金改訂に必要な原資を確保する
- GL手当を新設する
- G・M・A社員
- 産業別最低保障賃金の締結
- ポイント年齢別最低保障賃金の締結
- 一時金:
- 2019年夏期臨時手当については、下記の通りとする
- G・M・A社員:2.5ヵ月
- Mスタッフ:1.5ヵ月
- 2019年冬期及び2020年夏期の臨時手当の予算化については下記の通りとする。
- 2019年冬期 G・M・A社員:2.0ヵ月、Mスタッフ:1.25ヵ月
- 2020年夏 期G・M・A社員:2.5ヵ月、Mスタッフ:1.25ヵ月
- 2019年夏期臨時手当については、下記の通りとする
近畿日本ツーリスト中部本部
- 合意日:2019年3月28日
- 賃金:
- 社員 制度通りの改定を行う
- エリア社員 全地区本給一律2000円を引き上げる
- 一時金:
- 夏期 平均0.9ヵ月(基本0.6ヵ月査定0.3ヵ月)
- その他要求:
- 働き方改革に関する労使委員会を設置
近畿日本ツーリスト東北本部
- 合意日:2019年3月29日
- 賃金:
- 社員 制度通りの改定を行う
- 一時金:
- 夏期 社員・エリア社員一人平均0.7ヵ月(基本0.5ヵ月、査定0.2ヵ月)、支給日6月28日
- 冬期 継続協議とする