JTBは2019年9月24日から、越境ECサイト向けに自国建て通貨で決済できるサービス(DCC決済サービス)を提供開始する。決済・金融関連サービスを展開するGMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)と提携して実施するもの。JTBはすでに宿泊施設などに提供している決済端末にDCC決済を導入しており、GMO-PGと提携することで、宿泊施設だけでなく、越境ECサイトを持つ加盟店向けにも展開する。
具体的には、海外から日本のECサイトを利用する際、日本円建てと自国通貨建ての金額が表示され、希望の通貨を選んでクレジットカード決済ができる。従来の日本建てでの決済は為替の変動によって請求時まで金額が未確定だったが、あらかじめ金額を確定できるのが特徴。対応通貨は米ドルから南アフリカランドまで33種類。日本への旅行を伴う旅行サイトでの事前決済、日本の特産物やアニメのフィギュアなどの海外向け通販サイト、日本留学の前決済など、インバウンド全般への展開を目指す。