タイ国政府観光庁(TAT)は、ニューノーマルに対応した新しいデジタルサービスを相次いで発表した。まず、タイ・デジタル委員会や旅行系スタートアップが官民共同で、政府指定の自己隔離ホテル(ASQ/ALQ)を予約できるプラットフォームを立ち上げた。
タイ政府は現在、タイ人帰国者と外国人入国者に対して、入国後14日間の自己隔離を義務付けいるため、バンコクおよびその周辺(ASQ)とそれ以外の地域(ALQ)で自己隔離ホテルを指定している。
新しいプラットフォームでは、15泊の宿泊、空港から指定ホテルへの送迎、1日3食、最低2回の検査、看護師による1日2回の健康チェックなどがパッケージ化された約100ヶ所のホテルを予約することが可能になっている。
また、TATは、旅行者にニューノーマルでの旅行情報を提供するスマートマップ・アプリをリリースした。このマップは、バンコク市内のアトラクション、宿泊施設、飲食店、観光地などのほか、推奨ルートなどの情報も提供。マップ上に示されたアイコンをクリックすると、それぞれのマイクロページに飛び、感染予防対策を含めた詳細な情報を得ることができるようになっている。現在はタイ語のみだが、今後は英語と中国語を加える予定。
なお、タイでも新型コロナウイルスの感染者が急増し、年明けからバンコクで部分的なロックダウンに入ったことを受けて、TATでは1月4日~17日までスタッフ全員を在宅勤務にすると発表している。