オーストラリア政府観光局(TA)は、国内旅行市場の活性化策「Holiday Here This Year」キャンペーンの一貫として、オーストラリア国民の国内旅行意欲を高める広告キャンペーンを展開している。1月31日から2月6日まで。500万豪ドル(約4億円)の予算を投じ、国内旅行を活性化することで、観光産業や地域コミュニティの経済を支援するのが目的だ。
オーストラリアのダン・テハン貿易観光投資大臣は「オーストラリアは世界でも指折りの観光地だが、この機会を利用して、オーストラリア人にその理由を知ってもらいたい」と話し、国内旅行の意義を訴えている。オーストラリアの国内旅行はおよそ1000億豪ドル(約8兆円)の市場規模。観光産業は約62万1000人の雇用を生み出している。
TA本局局長のフィリッパ・ハリソン氏は「例年夏期は観光のピークシーズンだが、オーストラリアの観光産業は依然として厳しい状況に直面している。しかし、休暇を取って、外に出て、自分の住んでいる国を発見しようと思っているオーストラリア人は多い。全国の観光事業者や地域にはこれまで以上に旅行者の支援が必要になっている」とコメントした。
今回のキャンペーンでは、昨年の山火事の被災地を含めて、オーストラリア各地の商品や体験を、テレビ、オンライン、紙媒体、屋外広告などさまざまなメディアを通じて訴求する。
※豪ドル円換算は1豪ドル80円でトラベルボイス編集部が算出