外務省は2022年3月7日、ウクライナとの国境周辺地域を除くロシア全土の危険レベルを渡航中止勧告のレベル3に引き上げた。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、すでにウクライナ全土とロシアの国境周辺地域およびベラルーシの国境周辺地域には、退避勧告のレベル4が発出されている。
外務省では、2月25日以降、ロシアに対する措置として、EUなどの国々がロシア航空機の領空飛行を禁じ、またその対抗措置として、ロシアが自国の領空飛行を禁じる措置を取ったことから、航空便の運航停止が相次いでおり、ロシア国内からの出国手段が著しく制限されていると警告。さらに、クレジットカード大手のVISAとマスターカードは、ロシアでの決済事業の停止を発表するなど、ロシアでの市民生活にも影響が出始めているため、種々の緊張した状況が生じ得るとしている。