JALグループ、 2022年はESG戦略を成長の軸に、フルサービスの収益改善やLCCの規模倍増も

JALグループは、「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画ローリングプラン2022」を策定した。これは、「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画」の達成を確実なものとするために、2022年に実施すべき戦略をまとめたもの。

そのなかで、ESG戦略を2030年に向けた成長戦略の軸と位置付け。「JAL Vision 2030」の実現に向けて、事業を通じて社会課題を解決することでサステナブルな人流・商流・物流を創出し、JALグループの社会的価値・ 経済的価値を高め、企業価値の向上を実現していく。そのために、売上増、費用削減、生産性向上だけなく、今後想定される環境規制への適合を進めていく。

事業戦略では、フルサービスキャリア事業の収益性改善、ZIPAIR(ジップエア)、SPRING JAPAN(春秋航空日本)、Jetstar Japan(ジェットスター)によるLCC事業の規模倍増、フレイター事業も加えた貨物郵便事業の拡大、顧客基盤やヒューマンスキルを活かした 非航空領域(マイル・ライフ・インフラ)での新たな事業を展開していく。

さらに、財務戦略では、「リスク耐性強化」と「資本効率」の両立を目指し、経営資源を戦略的に配分します。早期に自己資本比率を50%程度まで改善させ、2025年度末までに純有利子負債ゼロ、2022年度末までに復配をそれぞれ目指す。

投資戦略については、JALグループではすべての投資はESG戦略を推進・加速するために実施し、2022~2025年度の4年間で6600億円の投資を計画。投資資金の調達手段としてESGファイナンスを積極的に活用していく。

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