観光庁が発表した主要旅行業者43社・グループの2022年8月旅行取扱状況(速報)によると、総取扱額は前年同月比141.9%増の1942億4882万円だった。オミクロン株が流行したことから、夏の最繁忙期にもかかわらず、コロナ禍の影響がない2019年同月比では59.8%減と依然として大きく落ち込んでいる。
取扱額の大半を占める国内旅行は、前年同月比127.5%増、2019年同月比40%減の1581億4522万円。海外旅行はパッケージツアーが徐々に再開されたことから、前年同月比521.8%増の342億8223万円と大きく伸びたが、2019年同月比では83%減にとどまった。日本の旅行会社によるインバウンドは、18億2137万円だった。
国内旅行の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は599億6530万円。前年同期比では3.3倍となったが、コロナ前との比較では依然として48.4%減。取扱人数は前年同月比203.3%増、2019年同月比53.4%減の162万384人だった。海外の取扱額は前年同月の268万5000円から8億3428万円に増加。取扱人数は1749人だった。
主要各社・グループの8月の総取扱額を2019年同月比でみると、JTB7社が56.6%減の765億8555万円、KNT-CTホールディングス4社が68%減の145億3517万円、日本旅行が55.5%減の187億6262万円。海外旅行の比率が高いエイチ・アイ・エス(HIS)は依然として77.8%減の127億8502万円に落ち込んでいる。