観光庁が主要旅行業者43社・グループの2023年2月旅行取扱状況(速報)を発表した。コロナ前の2019年同月比で、海外旅行は前月と比較すると少し回復傾向が見られるが、外国人旅行については先月から横ばいの状況。国内旅行は全国旅行支援の影響もあり、前月より回復した。総取扱額は2019年同月比38.6%減の2255億3339万円となった。
取扱額の大半を占める国内旅行は、2019年同月比18.8%減の1600億7510万円。海外旅行は前月の同70.4%減から同63.1%減に改善し、573億3366万円。日本の旅行会社が取り扱う外国人旅行は、同45.3%減の81億2463万円。減少幅は前月の42%減からやや後退した。
国内旅行の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は同21%減の555億2746万円。取扱人数は同28.7%減の186万948人。海外旅行は取扱額が同90.3%減の29億3302万円、取扱人数が同94.4%減の8629人。外国人旅行は取扱額が同90.9%減の3768万円、取扱人数が同95.2%減の1842人。
また、主要各社・グループの1月の総取扱額を2019年同月比でみると、トップのJTB7社が33.2%減の783億4682万円、KNT-CTホールディングス4社が42.8%減の192億115万円、日本旅行が29.9%減の232億1992万円で続いた。海外旅行の比率が高いエイチ・アイ・エス(HIS)6社は、前月の63.6%減から49.7%減に改善し、210億2384億円となった。