旅行調査の世界大手フォーカスライト社は2023年11月13~16日、米国でフォーカスライト・カンファレンスを開催する。今回のホストシティは米フロリダ州のフォート・ローダデール。
業界をリードする多彩なスピーカーがラウンドテーブルや基調講演、参加者を交えたセッションなどに参加。また、同社の専門アナリストも登壇し、最近の調査から得られたデータや洞察を披露していく。
詳細・申し込み⇒「フォーカスライト・カンファレンス2023」
※9月29日までは、300ドルの早期割引が適用されます。
※トラベルボイスはフォーカスライトの公式メディアパートナーとなっています。
開催テーマは「YOU, ME & MACHINE」。パンデミックから数年が経ち、観光産業が活気を取り戻すなか、めざましく進歩する人工知能の技術が、業界にも新たな変革をもたらそうとしている。
AIは人間に平等に寄り添うためのツールなのか、それとも不平等を悪化させるツールになりうるのか。旅行者は旅行計画を機械のアルゴリズムに託すことができるようになる日がくるのか、その技術と可能性への投資はだれがおこなうのか。これまで人間同士のコミュニケーションで成り立ってきた観光産業にとって、AIが活躍とすれば、それは何を意味するのだろうか――。
今年の会議では、このような重要な課題を正面から取り上げ、業界をリードする参加者も交えて具体的なアイデアや考察を共有する予定だ。
多彩な登壇者とセッションテーマ
今年も計4日間に渡り、旅行産業のキーパーソンによる講演やパネルディスカッション、さらに事前に参加承認が必要な少人数でのプライベート・イベントなど、充実したプログラムが予定されている。
カンファレンスの2~3日目には、議論の中核となる「センターステージ」を展開。そのほか、スタートアップ各社と企業や投資家の交流促進の場「スタートアップ・プログラム」、各社がイノベーションを披露する「イノベーション・ローンチ」、ジェンダーギャップや多様性、偏見や差別被害者への支援などを取り上げた「ダイバーシティ・イン・リーダーシップ」、宿泊、流通などの業種・テーマ別に分かれて議論する「インダストリー・ラウンドテーブル」など、多彩な企画が用意されている。また今年も最終日には同分析チームと直接、対話できる「アクセス・トゥ・フォーカスワイヤ・アナリスト」の時間も設けた。
参加が決定しているスピーカーは、エクスペディア・グループ副会長兼CFOのジュリー・ホーレン氏、グーグル旅行担当マネジングディレクターのスージー・ヴォイネル氏、トリップアドバイザーCEOのマット・ゴールドバーグ氏、トリップ・ドットコムCOOのシューベルト・ルー氏、エアビーアンドビーでコマーシャルディレクターを担当するアミール・セガール氏、トラベルポートのチーフプロダクト・テクノロジーオフィサーを担当するトム・カーショー氏ほか多数。フォーカスライト出身で、タビナカに特化したサービス「アライバル」創設者兼CEOのダグラス・クインビーの講演も予定されている。
また、2023年9月現在、最新プログラムとして、以下のようなセッセションが発表になっている。
- AIの活用と解説
- 進化する宿泊体験
- 旅の完成
- 頑固に分断されたエクスペリエンス市場
- フィンテックで市場を制すること
- 市場の不確実性の中で勢いを維持すること
- 巨大な気候変動への対応
- 循環的な課題と競争圧力 企業旅行
- 航空業界におけるパーソナライゼーションとマーチャンダイジングの機運の高まり
- AI時代のイノベーションへの資金調達と、基本的な投資とのバランス
- その他
フォーカスライト・カンファレンス2023の開催概要と参加登録の詳細は以下へ。
開催要項
- イベント:フォーカスライト・カンファレンス2023
- 開催地:フロリダ州のフォート・ローダデール
- 開催期間と内容:
- 11月13日:スタートアップ・プログラム、インダストリー・ラウンドテーブル、ダイバーシティ・イン・リーダーシップ他
- 11月14・15日:センターステージ、インダストリー・ラウンドテーブル、イノベーション・ローンチ他
- 11月16日:アクセス・トゥ・フォーカスワイヤ・アナリスト他
- 特設サイト
- 最新プログラム
- スピーカー一覧
- 参加申し込み: 3699ドル(9月29日までの特別価格。以降は3999ドル)
四半世紀以上の実績を誇るこの国際カンファレンスは、例年、世界40カ国以上から経営トップが参加し、旅行業界の最新動向から注目のテクノロジーまでを取り上げて議論。前回2022年の参加者内訳を見ると、業種別で最多を占めたのはテクノロジーソリューション企業で38%、次いで旅行会社(22%)、金融サービス(17%)、ホスピタリティ(7%)。また参加者の役職別では、最高責任者レベルが最多の4割を占めるほか、副社長やディレクターレベルの合計が8割を占め、決定権を持つキーパーソンが集まるカンファレンスとして定評がある。