エアカラン、日本路線から撤退、需要の回復遅れとニューカレドニアの政情不安で

ニューカレドニアへのフライトを運航するエアカランは、2024年8月26日の成田/ヌメア便の運航をもって、日本路線から撤退した。これにより、成田空港支店は2024年9月30日に、日本支社(東京オフィス)は2024年10月31日に閉鎖する。

この決定は、コロナ後の日本からニューカレドニアを訪れる観光客の回復が遅れていることに加え、2024年5月13日に発生した暴動によるニューカレドニアの経済状況悪化を受けたもの。

ニューカレドニアでは、2024年5月以降、政治的・経済的な不安定な状況が続いており、同航空は事業の見直しを余儀なくされている。そのなかで、より高い収益性を見込める路線で機材を有効活用することで、企業として健全な財務状況を維持することが必要不可欠と判断した。

同航空は、2000年6月に関空/ヌメア便で日本への乗り入れを開始。2003年には成田/ヌメア線を開設し、日本から年間2万人以上の旅行者をニューカレドニアに送客していた。2019年には日本からデイリー(関空発着週2便および成田発着週5便)運航し、コロナ禍には減便しながらも一度も運休することなく、運航を続けていた。

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