JTBは2024年9月から、旅行プログラム「こことり」の実証実験を開始する。「こことり」は、さまざまなストレスを理由に楽しむことから遠ざかった人を対象に、JTBの店頭営業経験者や添乗員との旅をテーマにした対話を通じ、元気なこころをとり戻すことを目指したプログラム。同社の強みである旅のチカラ、交流のチカラを活かした事業を通じ、QOL向上を支援し、健康で心豊かな社会の実現の貢献を目指す。
プログラムは、早稲田大学人間科学学術院の鈴木伸一教授の監修のもと、認知行動療法のメソッド、生活を楽しむ力を回復する行動活性化を取り入れて構成する。また、JTBがプログラムを提供し、企業、自治体、医療機関や介護施設などとのパートナーとともに、こころの元気をとり戻す支援のひとつとして実施する。
対象は、一般が20歳以上75歳以下の50名。やる気や活気を取り戻すなどの検査によるスコア判定、アンケートによるプログラムの質、商品化に向けた検証をおこなう。病気療養中の人を対象とした研究も実施する。
今後、効果検証で得た成果をもとに2024年度中の事業化を目指す。