JTB入社式、グループ19社に633名が入社、山北社長「未来を見すえ、自律創造型人財に」と鼓舞

新入社員それぞれが思いを書き込んだホワイトキャンパス

JTBグループは2025年4月1日、2025年度の合同入社式を実施した。今年度は、グループ19社に合計633名が入社。2023年度入社の480名を大きく上回った。会場では2024年度に引き続き「CO2ゼロMICE」を導入したほか、新入社員がカラフルなペンライトを持ってアピールするなど、一人ひとりが持つ多様な個性・エネルギー・力を「光」として表現するさまざまな演出がおこなわれ、会場は多くの笑顔と熱意に包まれた。

多様な個性を活かすDEIB推進を強調

代表取締役社長執行役員の山北栄二郎氏は、JTBが1912年の創立以来、ビジネスモデルを進化させながら事業を営み、チケットエージェント、パッケージ旅行の販売を中心としたトラベルカンパニーなどとさまざまなビジネスモデルを経ながら、現在の事業ドメインである「交流創造事業」へと変化してきた経緯を説明。

JTBグループの経営理念である「地球を舞台に、人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する。」について「ぜひ、そらんじて覚えてほしい」と話したうえで、「皆さんはこれからいろんなことを経験するだろう。未来を見すえ、これからJTBグループを作っていく人財として、世界の中でどういう価値を作っていくかをアクションとして考えてほしい」と呼びかけた。

このほか、旅行業界のリーディングカンパニーとして、サステナビリティに対する社会的責任を果たすとともに、多様な個性を尊重し、社員が自分らしく活躍することで新たな価値を創造する組織を目指し多様(Diversity)、公平性(Equity)、包括性( Inclusion )、心理的安全性(Belonging)のDEIBを推進する方針も強調し「DEIBと人財育成は表裏一体であり、『自律創造型人財』の育成を目指している」などと述べた。

新入社員に語りかける山北氏

新入社員「交流創造事業の未来切り拓く一翼に」

JTB入社式は、昨年度に引き続き「CO2ゼロMICE」を導入。会場で使用した電力を環境価値として購入することでCO2を排出しない再生可能エネルギーに置き換える試みで、さらに廃棄物ゼロのフォトモニュメントを用意したほか、特大ホワイトキャンバスを設置し、新入社員それぞれが「人を繋げる人になる!」といったさまざまな思いを書き込んだ。

新入社員の決意表明では、グループ各社の代表がそれぞれの抱負を発表。需要が急増しているインバウンド事業を担うJTBグローバルマーケティング&トラベルの井上真葉さんは、「日本各地の知られざる魅力を全世界に発信し、地域社会や環境に配慮した持続可能な観光の実現に尽力していきたい」と意気込みを語った。グループのシンクタンクであるJTB総合研究所の栗原南海人さんは、「コロナ禍を経て、大きく変化を求められる昨今の観光産業において、非常に重要な役割を担うと考えている。これまで学んできたこと、経験してきたことを生かしつつ、新しい観光産業のあり方や豊かな地域の発展に貢献したい」と力を込めた。

また、JTBの武藤丈二さんは「多角的な視点からお客様のニーズに応えていきたい。日々新たな価値の発見に挑戦し、交流創造事業の未来を切り拓く一翼となれるよう日々精進していく」と語った。

JTBの武藤丈二さんをはじめとする決意表明の代表者

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