日本旅行業協会(JATA)は2013年2月27日、海外ツアー登山にも適用する運行ガイドラインを策定した。昨年11月の万里の長城付近での遭難事故を受けたもの。海外の場合、国や地域によって事情や条件が異なるため、2009年9月策定の国内旅行向けツアー登山運行ガイドラインに海外特有の事例を入れ、増補した形をとった。また、従来のガイドライン自体にも修正を加えた。
海外ツアー登山向けに追加した主な内容は6点。例えば「企画立案段階におけるコース内容の把握」として、「自社として知識を有していることは当然だが、現地ランドオペレーターもコースに関する詳細で深い知識があることを確認すべき」とした。また、現行のガイドラインの修正では、「旅程の管理では参加者の安全確保を第一義とし、規定の日程に拘泥して旅程遂行を強行してはならないこと」や「企画立案段階から確認作業や手配状況の記録を社内にとどめ、次の対策と成果につなげること」などが加えられた。新しいガイドラインの内容はホームページで確認できる。