海外旅行の業況感下落、韓国の低迷続き、夏の回復に期待

日本旅行業協会(JATA)の旅行市場動向調査(2013年6月期)によると、4月~6月の海外旅行全般の業況感は-31となり、3ヶ月前よりも7ポイント下落した。前回調査時は-16ポイントと改善を見込んでいたが、再び悪化した。

方面別ではアメリカ・カナダが8ポイント増、ヨーロッパと中国がそれぞれ10ポイント増と回復したが、アジアが10ポイント減と低下。特に数の多い韓国が11ポイント減と悪化しており、「韓国の不振が続いており、全体で補完できない」(第1種:総合旅行会社)とのコメントもあった。

3ヶ月後(7~9月)は17ポイント上昇し、-14ポイントに改善。夏季の旅行シーズンに向けて回復の期待感が見える。方面別も総じて上向きで、ハワイとアジアはそれぞれ8ポイント増、ヨーロッパが7ポイント増となり、ハワイとヨーロッパはプラスに転じた。韓国も6ポイント増を見込んでいるが、「中国、韓国の外交問題の影響が長期化している。昨年夏に起こったので、それ以降は前年並みか、前年を超えると見込まれる」(第1種:総合旅行会社)との冷静な見方もあった。

同調査は2013年5月23日~6月7日まで、JATA会員各社の経営者などを対象に実施。622社のうち337社から回答があった。

参考記事>>> 国内旅行の業況感はプラスに転化、海外からのシフトも

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