日本観光振興協会(日観振)の「短期観光動向調査」(2013年7~9月期)によると、宿泊旅行の実施率は43.1%となった。前年よりも2ポイント減だが、2012年10月~6月の平均実施率34.4%より8.7ポイント増加。これは、前年の伸び幅5.9ポイントを3ポイント上回る推移だ。
また、2013年7月~9月に旅行をする意向があった人(49.6%)のうち、実際に旅行をした「実現率」は86.9%で、前年よりも3.2ポイント増加。特に20代が、学生および社会人ともに102.8%となっており、実現率が高い。対して、60代は73.9%、40代は79.2%と平均値を下回った。
旅行の同伴者別では友人知人(106.1%)、家族旅行(101.6%)が高い。ただし、家族旅行は3世代(117.1%)、その他の家族旅行(136.0%)、子育て前夫婦(117.5%)は多いが、小学生連れ(80.0%)、大人の親子旅行(末子が大学生以上)(79.6%)は平均を下回った。
なお、2013年10月~12月期の宿泊旅行意向は、前年比3.0ポイント減の41.3%で、2013年1月~9月の平均値44.6%も下回った。ただし、減少幅は前年の5.1ポイント減よりも縮小しており、日本観光振興協会では宿泊旅行の意向にも改善の兆しがみられるとしている。
なお、この調査は一般消費者を対象にしたインターネットによるアンケート調査で男女各15歳以上、約4500の回答から集計されたもの。標本配分は平成22年度国勢調査の人口構成比を基本とし、各都道府県に比例配分、人口の少ない県に関しては最低30サンプルを確保するよう微調整したもの。