このほど、VIA鉄道のカナダ本社よりシニアディレクターのピエール・サンドニ氏(写真右)とマネージャーのミッシェル・グッドウィン氏(写真左)が来日。旅行業界との親睦を計るVIAクラブの第7回会合を開催し、最新情報などを発表した。
VIA鉄道は、本社をケベック州モントリオールに置き、大西洋沿岸から太平洋沿岸までの大陸横断鉄道を中心に、カナダ国内の旅客列車サービスを提供する公共企業体。サンドニ氏は「2007年より、カナダから 景気浮揚策の一環である補助金として10億カナダドルの付与を受け、今年までは駅や線路などインフラ整備を進めた。」と語り、2014年に導入される新車両や車内サービスについて説明した。
特に大陸横断カナディアン号のバンクーバー/ジャスパー間に2014年6月に導入されるプレステージ寝台車は、鉄道業界で唯一、車椅子でのアクセスが可能なバリアフリーのスイートルームを持つ。プライベート利用のバスルーム、シャワー、TV、ミニバー、ダブルベッドと豪華なスイート・キャビン仕様も特徴だ。制服の一新、無料車内エンターテイメントの充実(英・仏語)、ビジネスクラス客向け駅ラウンジの改装やサービス向上なども行うという。
また、2013年10月7日に登場したカナダの新しい10ドル紙幣の絵柄には、VIA鉄道の基幹路線を走るカナディアン号が起用されている。VIA鉄道の乗客数で、日本はカナダ、アメリカ、オーストラリア、英国に次ぐ第5位の位置を占めており、紙幣への絵柄の起用や新車両導入など注目の高まりとともに、さらなる乗客数増加が期待されている。