旅行中にモバイルでソーシャルメディア、世界平均61%、日本人53%

トリップアドバイザーの「旅行におけるモバイル&ソーシャル利用市場動向調査」によると、世界では87%、日本人では81%の旅行者が旅先で携帯電話などモバイル端末を使用していることが分かった。使用目的は通話(73%)、メール(62%)が上位で、「旅行中も友人や家族とつながっていたい」、「自分だけが取り残されるのではという不安や焦りを感じる」という理由も多いという。

また、旅行中にモバイル端末を利用してソーシャルメディアにアクセスする時間が多い人は、世界平均が61%、日本人は53%。その利用目的は「低コストな連絡手段としての利用」(世界平均52%:日本53%)と多く、「旅のおすすめ情報の入手」(同38%:52%)は日本の方が多い。対して、「友人と家族の近況確認」(同42%:日本9%)、「ソーシャルネットワーク上の情報のアップデート」は(同28%:14%)と大きな違いが見られた。特に、友人に自慢する目的で旅行の投稿を行なう割合は、日本の9%に対し、インド(37%)やインドネシア(30%)の旅行者は多い結果となった。

一方、調査では宿泊事業者のモバイル対応が旅行者の期待に比べて遅れている状況が判明。世界の旅行者が宿泊施設に対して求めるサービスは、「モバイルサイト」(39%)、「モバイルからの予約」(33%)、「モバイル向けサービス」(27%)、「場所を限定したお得なサービス」(24%)などが多い。しかし、宿泊施設の対応は「モバイルからの予約」を4割近くが整備しているものの、「モバイルサイト」(世界平均37%:日本19%)、「モバイル向けサービス」(同12%:5%)、「場所を限定したお得なサービス」(同5%:0%)では大きく期待を下回った。ただし、ソーシャルメディアは8割強の事業者が活用しており、日本ではFacebook(69%)、Twitter(24%)となっている。

トリップアドバイザーでは、同社サイトのモバイルからの訪問者数が前年比116%増の月間7900万人に増加。クチコミの3分の1がFacebookからの投稿など、トリップアドバイザーでもモバイル端末やソーシャルメディアを活用している実態を紹介。その上で、「宿泊施設は旅行者に人気のサービスを通して利用者や潜在顧客とのコミュニケーションを行なう必要がある」と、モバイルサービス拡大の必要性をアドバイスしている。



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