デルタ航空、米国内線の単通路機材の内装をアップグレード

デルタ航空（DL）は、2016年までに総額7億7,000万ドルを投じて、ボーイング757-200型機、737-800型機、エアバス319型機および320型機の内装をアップグレードする。全座席を薄型構造で可動式ヘッドレスト付きの「スリムラインシート」に変更し、各座席に電源を設置するほか、化粧室やギャレーを一新し、機内の快適性を向上させる。この投資は、米国内線のサービス、航空機の運用効率、利用者満足度を高めるために行われる。

デルタ航空は2010年以降、総額30億ドルを投じて機内環境や空港設備の改善、テクノロジーの導入に投資してきた。太平洋横断路線で運航されているワイドボディ機はすべて、2013年夏までに全座席通路側のフルフラットベッドシートの導入を完了しており、2013年末にはB747-400型機16機、B777型機18機、B767-400ER型機21機の内装刷新を終えている。また、B767-300ER機58機およびA330型機32機を含む、国際線用機材全140機の内装刷新は2014年半ばまでに完了予定。さらに、アメリカ大陸横断路線用の全機材へのフルフラットベッドシート導入は2015年夏までに完了する計画だ。

また、機材以外にもニューヨークJFK空港の第4ターミナル拡張やアトランタ空港の新国際線ターミナル開設にも投資しているほか、ニューヨーク・ラガーディア空港のターミナルCおよびD拡張プロジェクトに1億ドル超を投じている。世界に50以上ある空港ラウンジ「デルタスカイクラブ」の新設や改修、40以上の空港で搭乗ゲート付近での充電ステーションの設置、1,000万近い総ダウンロード数を誇る人気アプリケーション「Fly Delta」のアップデートも総額30億ドルの投資プロジェクトに含まれている。