日本観光振興協会(日観振)の短期観光動向調査(2014年3月分)によると、2014年1月~3月の宿泊旅行実施率は前年と同率の34.6%となった。年代別では30代が31.9%(1.8ポイント減)、20代の学生が41.0%(2.8ポイント減)と減少したが、40代は31.5%(1.8ポイント増)、50代は34.4%(1.6ポイント増)と増加した。
旅行目的地別では、関東が10.6%(1.2.ポイント増)と増加し、唯一2ケタの割合を占めた。特に関東は中部発が15.0%(6.4ポイント増)と大きく伸びたほか、関西発も14.3%(2.9ポイント増)と伸び、大都市からの訪問が増えたようだ。
一方、前回調査での同期間の旅行意向結果に対する実現率は87.6%。年代別でみると、60代は79.6%、40代が87.0%で、平均を下回る結果となった。旅行目的地別では、北海道が70.4%と前回の実現率を下回ったが、沖縄(12.50%)、九州(117.1%)をはじめ、7地域で100%を超える実現率となった。
2014年4月~6月の宿泊旅行の意向率は42.4%で、前年よりも0.2ポイント増加。宿泊旅行予定平均回数も0.58回で前年よりも0.01回増加しており、わずかながら旅行意向は増加傾向にあるようだ。
同調査は一般消費者を対象にしたインターネットによるアンケート調査で、男女各15歳以上、約4000の回答から集計。標本配分は平成22年度国勢調査の人口構成比を基本とし、各都道府県に比例配分、人口の少ない県に関しては最低30サンプルを確保するよう微調整した。