JAL、2015年3月期第1四半期は増収減益、国際線旅客は3.5%増の178万1552人

日本航空(JL)は、2015年3月期第1四半期(2014年4月1日〜6月30日)の連結業績を発表した。それによると、グループ連結売上高(営業収益)は前年同期比4.4%増の3,070億円、営業費用は同6.0%増の2,884億円となり、営業利益は同15.6%減の186億円、経常利益は同14.0%減の169億円、四半期純利益は同19.4%減の147億円を計上。増収減益という結果になった。

期間中、国際線旅客では、羽田空港の国際線発着枠拡大にともなって、昼間時間帯に新たに羽田/ロンドン、パリ、シンガポール、バンコク線の運航を開始。加えて、深夜早朝時間帯で羽田/ホーチミン線を開設した。ボーイング777-300ER型機「SKY SUITE 777」については13機の改修を終え、羽田/ロンドン、パリ線および成田/ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、フランクフルト、ジャカルタ線に展開。ボーイング767-300ER型機「SKY SUITE 767」についても、クアラルンプール、シンガポールなどアジア路線を中心に投入した。

この結果、国際線供給は有効座席キロベースで同4.2%の増加、需要は有償旅客キロベースで同5.1%の増加、有償座席利用率(L/F)は前年同期の72.7%から73.3%に改善した。有償旅客数は同3.5%増の178万1,552人。国際旅客の収入は同8.4%増の1,072億円だった。

国内線旅客では、羽田路線で伊丹、関西、那覇、岡山線などに加えて、地方自治体と航空会社が共同で地方路線の充実を図る「コンテスト枠」により、羽田/山形線を増便。羽田発着以外でも伊丹/那覇線など需要の見込まれる路線において増便を実施した。5月28日から国内線新仕様機材「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」の運航を開始したほか、7月23日から機内インターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」の提供も始めた。

この結果、国内線供給は有効座席キロベースで同4.0%減だったものの、需要は有償旅客キロベースで同2.2%増となり、有償座席利用率(L/F)も前年同期の58.6%から62.4%に上昇した。有償旅客数は同2.1%増の736万454人。国内旅客収入は同2.8%減の1,057億円だった。

JLは、2015年3月期の通期連結業績予測は修正せず、売上高1兆3,500億円、営業利益1,400億円、経常利益1,350億円、当期純利益1,150億円を見込んでいる。

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