日系航空2社の2014年お盆期間実績、JAL/ANAとも国内線で台風の影響大きく、国際線は両社とも北米・欧州が前年比増

JAL(JL)とANA(NH)のお盆期間(2014年8月8日〜17日)の利用実績がまとまった。それによると、国際線の旅客数ではJALが前年同期比で1.4%の微増にとどまった一方、ANAは、羽田発着便が増えたことで提供座席数が増加、旅客数も同11.9%増と大幅に伸ばした。

【国際線】 

旅客数はJAL27万3396人、ANA24万2577人

方面別には北米・欧州線が前年比増に

まず、JALは、提供座席数30万5208席(同2.5%増)に対し、旅客数は27万3396人。利用率は89.9%となり、前年比で0.9ポイント下がった。一方、ANAは27万7220席(同14%増)を提供し、旅客数は24万2577人。利用率はJALを下回る87.5%となり、前年比でも1.6ポイント下がった。

期間中のピーク日は、JALでは日本発が8月9日で利用率95.9%、日本着が8月17日で利用率97.1%。ANAは日本発が8月9日で利用率96.8%、日本着が8月16日で利用率96.7%。

方面別の旅客数を見ると、JALでは、米大陸線(同5.9%増)、欧州線(同4.7%)、東南アジア線(同7.4%増)、オセアニア線(同8.5%増)、中国線(同0.2%増)、ハワイ線(同0.2%増)、グアム線(同4.6%増)で前年を上回った。中国線は予約数では前年を下回っていたが、最終的に旅客数は微増ながら前年を上回った。一方、韓国線(同9.2%減)、台湾線(同4.2%減)で前年を下回った。韓国線は、予約数では同4.5%減だったが、旅客数ではさらに減少幅が拡大した。なお、JALは期間中、ハワイへ臨時便6便、チャーター便は計22便(ハワイ6便、パラオ6便、セブ2便、ヨーロッパ8便)を運航した。

ANAの方面別旅客は、中国線(同1.6%減)以外で前年比増。北米が同24.9%増、欧州が同28.5%増、アジアが11.4%増、リゾートが同2.5%増となった。


【国内線】

旅客数はJAL104万7766人、ANA197万253人

台風11号の影響で旅客数が前年割れに

国内線では、JALは提供座席が同5.4%減の136万8635席に対し、利用数は同4.6%増の104万7766人となり、利用率は76.6%となった。予約数は前年を上回っていたものの、台風11号の影響により8月8日〜11日に欠航便が発生したため、旅客数は前年を下回る結果となった。ANAも同様に台風11号の影響により、提供座席数が同4.1%減の197万253席に減り、旅客数も同4.8%減の145万9018人となった。利用率は74.1%。

方面別の旅客数では、JALは全方面で前年割れ。北海道が同2.9%減、当方・北陸が同7.0%減、関西が同4.6%減、中国・四国が同5.4%減、九州が同1.1%減、沖縄が同7.8%減。ANAも同様に、北海道が同6.3%減、東北・北陸が同2.3%減、関西が同8.1%減、中国・四国が同5.5%減、九州が同3.2%減、沖縄が同3.2%減となった。

(トラベルボイス編集部)

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