JTBは、アジア・パシフィック地域でインバウンド事業を展開する 「Tour East 」グループの 5 社を、株式譲受によって買収することで合意した。Tour East グループは、シンガポール、マレーシア、インドネシア、香港、オーストラリア、タイのインバウンド事業でブランド力、ネットワークを持つ企業グループ。JTBによると、タイを除く5か国・地域の株式譲渡に合意しており、今後はアジア・パシフィック市場獲得に向けた事業戦略を推進し『アジア No.1 の旅行会社』を目指す。
また、今後の事業展開については、以下の3つをあげている。
- Tour East ブランドによるアジア・パシフィック地域のインバウンド事業ネットワークの基盤強化
- 現地ツアーを造成・販売する着地型事業の基盤強化
- アジア・パシフィック地域における JTB グループと Tour East グループ両社の取扱いを合わせることによる仕入力の強化
新会社の概要は以下の通り。
【新会社概要(予定)】
- 商号 :Tour East Holdings Pte Ltd
- 所在地 :シンガポール
- 設立年 :2014 年 9 月
- 出資構成 :JTB Pte Ltd 100% * JTB Pte Ltdは、JTB グループのアジア・パシフィック地区統括会社(本社:シンガポール)
- 従業員数 :約 400 名
なお、JTB 総合研究所は、2020 年に世界全体での国際観光客到着数は 13.6 億人(2010 年比 144.7%)に到達すると予測。アジア・パシフィック地域は 3.6 億人とヨーロッパに続く第二位の流入規模になる想定で、2010 年比の伸率では 180.0%増と最大の伸びを示す地域としている。
(トラベルボイス編集部)