新関西国際空港は、関西国際空港と大阪国際空港の運営権(関西国際空港及び大阪国際空港特定空港運営事業等)について、オリックスとフランスの空港運営会社「ヴァンシ・エアポート」を中核とするコンソーシアム(オリックス連合)を、優先交渉権者に選定した。今後、基本協定を締結し、年内に運営権の設定と実施契約を締結。2016年3月末に事業移管をし、4月1日から民間による運営が開始される予定だ。
事業期間は2060年3月31日までの44年間。事業計画書に示された成長戦略と、両社の空港運営及び商業施設の運営の豊富な経験、44年の長期にわたる空港運営の社会的責任・指名の認識と機能性向上のための投資、イベントリスク対策を講じた確実な経営確保などが、選定の決め手となった。
今後の航空需要目標は、2059年度の旅客数は関空で4153万人(2014年度:2004万人)、伊丹で1598万人(同:1462万人)、営業利益に償却費などを加えたEBITDAは1209億円(同662億円)。オリックス連合では、インフラの機能と競争力向上に向けた総投資額として約9488億円(年平均約215億円)を計画している。
なお、オリックス連合の構成メンバーは次の通り。運営権者とする特別目的会社の設立を予定しており、株式はオリックスとヴァンシ・エアポートが40%ずつ、それ以外の企業や金融機関が合計20%を保有する予定。
【オリックス、ヴァンシ・エアポート コンソーシアム】
代表企業
- オリックス株式会社
主なコンソーシアム構成員
- VINCI Airports S. A. S.
その他の構成員(50 音順)
- アシックス
- 池田泉州銀行
- 岩谷産業
- 大阪瓦斯
- 大林組
- オムロン
- 関西電力
- 紀陽銀行
- 京都銀行
- 近鉄グループホールディングス
- 京阪電気鉄道
- サントリーホールディングス
- ジェイティービー
- 滋賀銀行
- 積水ハウス
- ダイキン工業
- 大和ハウス工業
- 竹中工務店
- 南海電気鉄道
- 南都銀行
- 西日本電信電話
- 日本生命保険
- パナソニック
- 阪急阪神ホールディングス
- みずほ銀行
- 三井住友信託銀行
- 三菱東京UFJ 銀行
- 民間資金等活用事業推進機構
- りそな銀行
- レンゴー