ジェイティービーは、「JTBホームページ」と「るるぶトラベル」のサイトを統合し、国内旅行のオンライン販売を一本化する。i.JTB代表取締役社長の今井敏行氏が、トラベルボイスのインタビューで語った。
現在、ジェイティービーではリアル店舗とウェブ会員プログラムの共通化などでオムニチャネル化を推進しており、2017年には店頭とネットの予約システムも統一。「一つのターニングポイントになる」と今井氏は話す。JTBホームページとるるぶトラベルの統合もこの同年の実施予定で、2017年はJTBのオンライン販売で大きな変化の年となりそうだ。
すでにサイト統合の準備を進めており、その一環として各サイトの商品の下に、もう一方のサイトの商品の掲載を開始した。今井氏によると、両サイトの商品特性は異なり、客層も2極化。るるぶトラベルは20~40代で予約は出発1週間を切ってから、JTBホームページは40~60代で予約は出発1か月以前が主流なっている。しかし、相互の商品掲載によって「るるぶトラベルの顧客が早期予約をするときにはJTBホームページのプランを選ぶなど、相乗効果が出ている」という。
旅行のオンライン販売で顧客の回遊が起こっているなか、今井氏は将来的に旅行を軸にしたサイト内の商品拡充にも意欲を示した。現在は取り扱っていない飲食店などタビナカで提供できる素材や、お土産物などの物販の拡充などで経済圏を広げていく考え方だ。すでに、タビナカでは体験予約サイト「アソビュー」に出資し、現地プランのバラエティを広げているが、例えば物販ではJTB旅行スタンプ組織を活用し、訪日旅行サイト「JAPANiCAN」での土産物販売の可能性も模索している。
その他、i.JTBの今井社長に聞いたJTBのオンライン戦略については、後日掲載する。
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