米エクスペディアは2015年12月15日、個人宅のレンタルサービスを行うホームアウェイ(Homeaway)とその関連ブランドすべての買収完了を発表した。今回の買収は、今年11月に報じられていたもの。買収金額は約39億米ドルとされている。
ホームアウェイはアメリカ・テキサス州に拠点をおく企業。現在、「HomeAway.com」のほか「VRBO.com」「VacationRentals.com」「travelmob.com」「BedandBreakfast.com」などのサイトを運営。190か国で100万件以上の物件を掲載。個人宅レンタルサービスでは、競合である「Airbnb」をしのぐ売上実績も示されている。
今回の買収にあたり、HomeAwayの商品販売について同社に聞いてみた。同社によると、エクスペディアのサイト内で販売する予定はなく、HomeAwayの運営にエクスペディアのノウハウを活かしていくという形をとるという。これまで買収してきた他サイトと同様に、HomeAwayブランドでサービスを提供していく予定だ。
今回の発表に際してホームアウェイCEOのブライアン・シャープレス氏は、「テクノロジーやオンライン旅行のノウハウから学べることは、当社が扱う全ての宿泊施設がより簡単にオンラインで予約できるよう成長するために、必要なステップである」とコメント。エクスぺディアの傘下に入ることが新たなビジネスチャンスを生むとする考えを示した。
また、エクスぺディアCEOのダラ コスロシャヒ氏は「ホームアウェイとともに、成長市場であるバケーションレンタル業界に参入できることを嬉しく思う。世界中の旅行者やホームアウェイに宿泊施設を提供している自家所有者に対し、より価値の高い体験を提供する機会を創出していけることを光栄に思っています」とコメント。同時に、ホームアウェイとともに効率的で効果的な成長していく考えとしている。
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