外務省、エジプトの渡航・滞在者に注意喚起、「革命」から5周年でテロやデモの可能性

外務省は海外安全ホームページで2016年1月14日、エジプトのテロやデモに関する注意喚起を行なった。2011年の革命から、2016年1月25日で5周年にあたり、今月上旬にもギザのピラミッド近くのホテルや紅海沿いのリゾート地などで襲撃などの事件が発生。「ISIL『エジプト』」を称する組織名での犯行声明も発出している。

また、期間中は政権支持派や反対派双方によるデモや集会が、カイロ中心部などで行なわれることも予想されており、デモ隊同士や治安部隊との衝突が発生する可能性もあるとする。

以上のことから、エジプトに渡航・滞在者に対し、1月25日とその前後の期間については情勢に注意し、最新の治安情報の入手に努めるように呼びかけた。また、テロの標的になりやすいような場所やデモ・集会には近寄らないようにし、不測の事態に巻き込まれないよう、自らの安全確保に努めるよう注意を促している。

1月上旬に発生した事件は以下の通り。

  • 1月7日(木):ギザのピラミッド近くのホテルで、観光バスに対する発砲、火炎瓶の投てき事件が発生(死傷者なし)。ISIL「エジプト」の組織名で犯行声明が発出。
  • 1月8日(金):紅海沿いにあるエジプト有数のリゾート地ハルガダのホテル内で、外国人3人がナイフで刺され負傷。
  • 1月9日(土):ギザ県シャブラメント(Shabrament)地区で警察官幹部らが襲撃され、2人が死亡。ISIL「エジプト」の組織名で犯行声明が発出。

外務省・海外安全ホームページ「エジプト:革命記念日に向けたテロやデモのおそれに関する注意喚起」


http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2016C012

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