【図解】旅行会社トップ5社の2016年5月(速報)、海外旅行はそろって2ケタ減、外国人旅行は東武トップツアーズが5位に浮上 ―観光庁

観光庁が発表した主要旅行業者50社の旅行取扱状況速報によると、2016年5月の総取扱額合計は前年比7.6%減の4297億864万円。そのうち海外旅行は10.9%減の1432億1886万円、外国人旅行は15.6%増の179億9912万円、国内旅行は7.0%減の2684億9067万円となった。国内旅行は2014年8月以来21か月ぶりに前年比減を記録。総取扱額合計も2016年12月以降5か月ぶりで前年割れとなっている。

海外旅行の取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。5月は上位5社(JTBグループ15社、H.I.S.グループ5社、阪急交通社グループ3社、KNT-CTグループ8社、日本旅行)がそろって2ケタ減。取扱額が100億円超となったのは、前月に続いて上位3社のみとなった。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTBグループ15社、日本旅行、H.I.S.グループ5社、KNT-CTグループ8社、東武トップツアーズ)のうち、東武トップツアーズは2015年11月以来6か月ぶりで5位に浮上。楽天は32%増の伸びを記録したものの、5位から6位にランクダウンする結果となった。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTBグループ15社、楽天、KNT-CTグループ8社、日本旅行、ANAセールス)のうち、楽天のみが前年比プラスを記録。KNT-CTは14.4%減と3か月連続でマイナス幅を拡大。JTBもマイナス遷移に転じる結果となっている。

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旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

旅行商品ブランド(募集型企画旅行)では、2016年5月の総取扱額は前年比13.2%減の1162億1349万円。取扱人数合計も12.6%減の275万595人と2ケタ減となった。

そのうち、海外旅行は取扱額が前年比13.4%減の426億2402万円、取扱人数は8.2%減の21万402人となった。外国人旅行の取扱額は10.9%増の7億1565万円、取扱人数は24.2%増の4万7586人。国内旅行の取扱額は13.3%減の728億7382万円、取扱人数は13.4%減の249万2607人となっている。


方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、2016年のゴールデンウィークは日並びの関係で長期休暇がとりづらいうえ、国際情勢に対する不安などの影響で需要落ち込みがみられる結果に。外国人旅行は、引き続き東アジアや東南アジアなどを中心に好調に推移。国内旅行は北海道や東北では好調だったものの、熊本地震の影響やゴールウィークの日並びの関係で長期休暇がとりづらかったことなどが要因で需要が縮小、前年割れとなった。

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