フランスの高級食材販売ブランドのフォション(FAUCHON)は、ホテル事業への参入を表明した。第1号のホテルは2018年上期、フォションの本店のあるパリ・マドレーヌ広場にオープンする。
名称は「フォション・ロテル(Fauchon L’ Hotel)」。「Enjoying《La ville en rose》~《バラ色の街》を楽しむ~」をコンセプトに、パリに暮らす人々のように人生の喜びや美的感覚を大切にする時間を提供する。料理だけでなく、視覚や触覚など五感に訴える空間づくりを目指し、現代的でアバンギャルドな雰囲気を持つ高級ホテルとする予定だ。
また、独自のサービスとして美食文化の体験も提供する。客室には通常のミニバーではなく、滞在客が選べるフォションキャビネットで提供。最高級の朝食、フォションならではのアフタヌーンティーのほか、ハッピーアワーや就寝前のルームサービスも、フォションならではのもてなしを提供する予定だ。
客室数は54室で、そのうち22室がスイート。レストランやプライベートサロン、スパ&フィットネスを設置し、客室単価は500ユーロを予定。地下鉄マドレーヌ駅から徒歩1分、シャルル・ド・ゴール空港から車で約45分の立地で、ビジネス利用が40%、レジャー利用が60%と見込む。サブターゲットとして、ハネムーンなどのカップルの特別な用途での利用も目指す。