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エクスペディア・ジャパンがこのほど発表した「世界28ヶ国 有給休暇・国際比較調査2016」で、日本の有給休暇消化率が最下位になった。今年の日本の有休消化率は50%で昨年よりも1割減。昨年ワーストだった韓国を3%下回り、3年ぶりに日本がワーストのポジションに返り咲いた。有休日数は20日だった。
日本人の特徴としては、有休消化率がもっとも低いにもかかわらず「休みが不足している」と感じる人の割合も最低である点。例えばスペインは30日間の有給休暇があり、消化率100%なのに約7割が「(まだ)休みが足りない」と感じている一方で、日本人は34%のみが「休み不足」を感じている状況。さらに「自分の有休支給日数を知らない」人の割合は47%で圧倒的1位。日本人は休みが少ないことに不満を感じる割合が少ないだけでなく、そもそも休みに無頓着な傾向も明らかになっている。
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また、日本人は長い休暇ではなく「短い休暇を複数回」取得する割合や「一人旅」を好む割合でも世界一。さらに「休暇中でも"一日中"仕事のメールを見てしまう」人の割合は韓国(23%)に次いで日本が2位(22%)。仕事人間でありながら、こまめに旅行を楽しむ日本人の様子が浮き彫りになったようだ。
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この調査は、世界28か国・地域(日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストリア、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、イギリス、ブラジル、オーストラリア、香港、インド、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、アラブ首長国連邦、ニュージーランド、フィンランド、ベルギー、スイス)で実施されたもの。調査期間は2016年9月12日から29日まで。サンプル数は合計9424名。