世界の航空時刻表で老舗OAGを英投資会社が買収へ、データベース活用で新規事業開発に意欲

英国の投資会社ウィトルウィウス・パートナーズは2017年2月16日、航空フライト情報のOAGアビエーション・ホールディングスを、エピリス・マネジャーズ LLP傘下の情報ビジネス会社、AXIOグループから買収すると発表した。

OAGは、世界の航空時刻表や運行状況に関する情報を取り扱う老舗企業。同社が過去から蓄積してきた膨大なフライト情報に関するデータベースには、世界900社超の航空会社、400以上の空港の情報などが網羅されており、最近ではこのデータを様々な解析や予測などに活用した事業や、リアルタイムでのフライト情報サービスなどを展開している。OAGの顧客は、航空会社、空港と関連サービス、旅行会社、政府関係、航空機材メーカーなど。本社は英国ルートン。米国、シンガポール、日本、中国にも営業拠点を展開している。

OAG社のフィル・カロウ最高経営責任者(CEO)は「旅行市場をよく理解しているウィトルウィウスと共に、OAGの成長が新しい段階へと進むことを楽しみにしている」とコメント。

一方、ウィトルウィウスのパートナー、ベン・ジョンソン氏はOAGについて「世界が信頼する航空時刻表というビジネスを基盤に、近年はグローバルなデータ解析事業へと変身し、大きく成長している。さらに次の飛躍へ向けたプロダクトやサービス開発に投資していく」としている。

ウィトルウィウス・パートナーズは、2006年に創設されたプライベートエクイティ企業。欧州圏をはじめ世界で活動する高い成長性が期待される事業に着目した活動を実施。例えばフードデリバリーのためのプラットフォームやクラウド型コミュニケーション関連事業、健康管理ソリューションなどへの投資をおこなっている。

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