AI活用の多言語翻訳で誰とでもコミュニケーションを、富士通が聴覚障がい者向けで開発、観光地やMICEで活用見込む【動画】

富士通と富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは、聴覚障がい者と多言語の話者とのコミュニケーションツール「FUJITSU Software Live Talk」の提供を開始した。

企業での会議や学校の授業などで、発話者の発言を音声認識し、リアルタイムに複数の端末にテキストで表示する。これまでも富士通では、聴覚障がい者向け参加型コミュニケーションツールとして提供していたが、新たに日本語に加えて多言語対応機能を追加。19言語をリアルタイムに音声認識し、AI搭載の翻訳エンジンで自動翻訳してテキスト表示する。

音声認識のみならず、キーボードで入力したテキストの翻訳にも対応。聴覚障がい者と様々な言語間でのリアルタイムのコミュニケーションを実現することで、「ダイバーシティ・コミュニケーションツール」として販売していく。

対応可能な19言語とは、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語、スペイン語、アラビア語、ロシア語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語、ポーランド語、オランダ語、デンマーク語、フィンランド語、スウェーデン語、ノルウェー語、カタロニア語。全19言語間の音声認識と自動翻訳を行ない、各端末には発話者の言語を、端末使用者が指定した言語で表示する。複数からの同時の発話でも、発話者を識別して翻訳できるという。

多言語自動翻訳 利用イメージ:富士通発表資料より従来方式の自動翻訳との比較イメージ:富士通発表資料より

想定するのは、国際的なイベント会場や観光地での案内支援、企業での会議運営など。販売価格は1クライアント5万円、5クライアント20万円。富士通ではグローバル展開も検討しており、1年間で400クライアントの販売を目標としている。


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