日本各地の高速道路では、いよいよ帰省ラッシュによる渋滞でピークを迎える。国土交通省が発表した、昨年(2016年)のお盆期間の渋滞ランキングによると、高速道路のワーストは一昨年(2015年)と同じく中国道(下り)中国池田IC~宝塚IC。2位は中央自動車道(上り)大月~上野原。3位は東名高速道路(上り)御殿場~大井松田だった。
NEXCO3社と四高速で、2016年お盆期間の渋滞によって余計にかかった時間(渋滞損失時間)は1041万人・時間となり、高速道路を利用した1台あたり11分に相当。30位までの渋滞損失時間のうち、約8割が時速40キロメートル以下となる渋滞。そのうち工事が原因の渋滞は発生しておらず、約7割(66%)が交通集中によるものだった。交通事故を理由とする渋滞が2割以上(24%)におよんだ。
また、都市高速道路のワーストは、神戸線(上り)第二神明接続部~西宮JCT。都市高速道路における渋滞損失時間の合計は264万人・時間となり、都市高速道を使った1台あたり8分に相当。直轄国道(1号~20号)では国道16号の埼玉県丸ヶ崎交差点~宮ヶ谷塔交差点が渋滞損失時間のワースト。沿岸部の海水浴場や都市部の花火大会など、イベント周辺区間での渋滞が多数みられた。
国交省ではこれら情報も参考に、今年のお盆期間の渋滞回避などに協力してほしいとしている。