訪日旅行の地上手配やタビナカ予約などを扱うフリープラスは、国際航空チャーター手配や日本未就航(オフライン)航空会社の日本総代理店などを行なう旅行会社のステラジャパンと、国際チャーター便の企画・手配に関する事業提携を締結した。同時に、子会社化に向けた出資を行なうことを発表した。
フリープラスによると、定期便だけでは対応できない場合の訪日旅行需要の取り込みと、地方送客の強化が目的。すでに両社は2016年から、特に春の桜や秋の紅葉などの訪日旅行の繁忙期に、日本発アウトバウンドはステラジャパン、海外からの日本インバウンドはフリープラスが募集するチャーター企画を実施しており、双方の需要獲得で成功したという。
そこでフリープラスは今後、チャーター便の企画を増加し、主流のゴールデンルート以外の地方へ運航して送客を増やす。ステラジャパンの子会社化によってフリープラスが保有していない日本への航空事業を補完し、観光業界における垂直統合を図っていく方針だという。
出資については、ステラジャパンが発行する第三者割当による新株および無担保転換社債型新株予約権付社債をフリープラスが引受けることで合意。フリープラスはステラジャパンに役員を派遣する。今後は子会社化を進め、さらなる連携強化を図るとしている。
なお、フリープラスは2010年10月に訪日旅行事業に参入。以降7年間で訪日旅行者の取引先は、31か国550社に拡大している。