マイナビトラベルが実施した卒業旅行に関する実態調査によると、卒業旅行に行く大学生は全体の77.8%で、国内旅行が平均回数1.72回、海外旅行が1.14回。国内旅行先の人気1位は大阪府(22.4%)、2位沖縄県(20.2%)、3位京都府(19.7%)の順だった。
ただし、学生の居住地別にみると、行き先の傾向は異なる。関東圏の学生の国内卒業旅行では大阪や京都が、関西圏の学生には沖縄に次いで東京、福岡が比較的人気。また、北海道の学生は道内や福岡が最多となる特徴もみられた。
また、男女別では、女子学生の方が卒業旅行に積極的な様子も。女性が8割以上が「行く」のに対し、男子学生で行く割合は10ポイント以上下回る7割にとどまる。特に男子学生は海外旅行に「行かない」割合が46.5%と約半数であるのに対し、女子学生で「行かない」割合は31.4%となった。
男女別、卒業旅行に行った・行く回数は以下のとおり。
情報収集は旅行関連ウェブメディアが最多、「SNS映え」「価格」も重視
旅行のための情報収集手段として利用する手段は、最多が「旅行関係のWEBメディア」(61.9%)、次いで「SNS」(52.5%)、「ガイドブック・旅行雑誌」(34.3%)。また、フォトジェニックなスポットが「旅行先の決定に影響を与えている(大変そう思う、少しそう思う、の合計)」は64.3%、「観光コース決定に影響を与えている(同)」は63.2%。SNS映えを重視する傾向が強いことが確認された。
費用面では、国内での卒業旅行1回にかける平均単価は4万2000円。宿泊費は1万円以上~1万2000円未満(24.8%)を想定する学生が最多。次いで4000円以上6000円未満(16.6%)が続く。宿選びで重視するポイントとしては、「価格」(87.7%)が圧倒的な1位となり、2位「目的地へのアクセス」(46.1%)と大きく差を広げたことから、卒業旅行の計画では「旅費」が大きな判断ポイントとなっている様子がうかがえる。
この調査は、全国の大学4年生855名を対象に調査したもの。調査期間は2017年12月20日から2018年1月31日まで。