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外務省が発表した2017年のビザ発給統計によると、全在外公館によるビザ発給数は前年比9.1%増の586万9012件となり、過去最高を記録した。
国籍・地域別の内訳では、中国、フィリピン、インドネシア、ベトナムの上位4か国で、発給数が全体の約9割に。トップの中国に限ると、6.6%増の450万4718件で、全体の約8割を占めた。
このうち、中国人観光客は、団体観光、個人観光、数次ビザの合計が約393万件で、全体の約67%に。個人観光ビザが22.8%増の199万8130と増加した一方、団体観光ビザは20.3%減の139万9517件となり、個人観光ビザの発給数が逆転。中国人訪日旅行者の個人旅行化が顕著に表れた。
また、数次ビザも昨年より倍増。昨年4月に開始した「十分な経済力を有する人に対する数次ビザ」で19万5516件となったほか、条件を緩和した「相当の高所得者に対する数次ビザ」は53.0%増の21万6117件、訪問エリアを拡大した「東北数次ビザ」は38.8%増の2万9535件に増加した。
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