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外務省が発表した2017年の年間旅券統計によると、旅券の発行総数は前年比5.7%増の約411万冊。2017年末時点で有効な旅券総数は約2977万冊となり、国民の4人にひとりが旅券を所持している計算となった。
構成比をみると、国内での発行数が全体の96.9%を占めたほか、種類別では一般旅券が99.2%、公用旅券(外交旅券など)が0.8%。
一般旅券の発行数は408万2833冊で、そのうち国内での発行は全体の97.0%を占める395万9468冊(前年比5.9%増)。一般旅券(国内)の年代・性別構成比をみると、30歳未満が発行数全体の約43%。また、発行数全体のうち女性の割合は約52%。特に20代では女性が約57%を占め、女性の発行数が多いことが判明している。
都道府県別では、一都三県(東京、神奈川、埼玉、千葉)で国内全体の39.4%を占める結果に。発行月別では1、3、8月が多く、学校などの長期休暇に合わせて申請が集中する傾向がみられた。
なお、一般旅券の紛失・盗難状況では、認知された案件で前年比1.0%増の4万198件で、そのうち81.0%が国内で発生。また、海外での紛失・盗難は6.7%増。海外での不正使用発覚件数は33件(45冊)だった。
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