エールフランスKLM、新興企業とブロックチェーン流通に参入、中小旅行会社らと直接取引の拡大狙う

エールフランス航空とKLMオランダ航空の持ち株会社「エールフランスKLM」は2018年10月、ブロックチェーンでの航空券流通を手掛けるスイスのスタートアップ、ワインディング・ツリー社との提携を発表した。

エールフランスKLMは今回の提携の狙いについて、ワインディング社のブロックチェーンを活用したプラットフォーム導入により、航空券流通に多数介在する仲介業者が不要になって収益性を改善できること、より多くの中小旅行業者やスタートアップとの直接取引が可能になることを挙げている。今後、ワイディング社の技術開発を支援し、テスト運用への協力やフィードバック提供を行っていく。

ワインディング社の創業者で最高執行責任者(COO)のペドロ・アンダーソン氏は「顧客との関係を強化し、より高い満足度を目指すエールフランスKLMと共に、ブロックチェーン技術を活用し、航空券流通における真のイノベーション実現に取り組むことをうれしく思う」とコメントしている。

ワインディング社の旅行流通ブロックチェーン技術については、2017年にルフトハンザ航空が支持を表明してパートナーシップを提携。ルフトハンザ航空のAPIとワインディング社のプラットフォームを統合し、仮想通貨「Lif」を使った航空券のP2P流通を目指している。また、ワインディング社による旅行流通ブロックチェーン開発には、ニュージーランド航空やLFグループ傘下のスイス航空、オーストリア航空、北欧のホテルチェーンであるノルディック・チョイス・ホテルズも参画している。

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