ブッキングホールディングスは2019年5月2日、飲食店向けに利用客マネジメント・プラットフォームを展開する「Venga(ヴェンガ)」を買収すると発表した。傘下のレストラン予約・マネジメント事業「オープンテーブル」のサービス強化につなげることが狙い。
ヴェンガは2010年に創業、本拠地は米国ワシントンDC。SaaS技術を活用することで、飲食店が個々の顧客に合ったサービスを行うためのサポートを提供している。
買収完了後は、オープンテーブルのプラットフォーム「ゲストセンター(GuestCenter)」にヴェンガを加えていく方針。オープンテーブルのアンドレア・ジョンストンCOO(最高執行責任者)は、飲食店経営者からの関心が高まっているデータ活用を通じた顧客サービスと、利用者側が求めるサービスのパーソナライズ化の両方を実現したい考えだ。
一方、ヴェンガのサム・ポラーロ共同創業者兼CEO(最高経営責任者)は「ブッキングホールディングス傘下に加わることで、当社が開発してきたレストラン向けの各種ツール、例えばサービスのパーソナライズ化、ターゲットマーケティング、評価マネジメント、実用的な解析手法などを、これまで以上に多くの飲食店に提供できるようになる」とコメントしている。
同社のもう一人の創業者であり、チーフ・エバンジェリストのウィンストン・ロード氏は「昨今の利用者は、飲食店でも、よりパーソナライズされたサービスを求めている。これからレストランの在り方は大きく変革していくだろう」としている。