旅行先での体験予約プラットフォームを運営する「GetYourGuide(ゲットユアガイド)」がこのほど、ソフトバンクグループのビジョンファンドによる資金調達シリーズEラウンドで4億8400万ドル(約530億円)を調達した。
出資をおこなったのは、シンガポール政府系の投資会社Temasekや、欧州ベンチャーキャピタルのLakestar、フランスのKorelya Capitalなど。今後はソフトバンク・インベスト・アドバイザー社のテッド・ファイク氏がゲットユアガイドの取締役に加わる見通しだ。
ゲットユアガイドは、2009年にドイツ・ベルリンで創業。現在、予約できるアクティビティは5万件以上、これまでに2500件以上のチケット販売実績がある。
同社CEO件共同創設者のヨハン・レック氏は今回の資金調達に際し、「消費者が旅行体験を求めてシフトする動きと我々のミッションを共有できる、ソフトバンク・ビジョン・ファンドというパートナーに巡り合うことができた」とコメント。今後はさらなる旅行体験ブランドの構築や事業拡大を進める考えを示している。
なお、同社は2019年5月16日付けで役員人事を発表。最高製品責任者(CPO)にアミート・ラナディヴ氏が、CFO(最高財務責任者(CFO)にニルチレスティン氏が就任している。ラナディヴ氏は過去にインスタグラムやツイッターで製品担当役員を務めた人物で、ツイッターでは4年間で収益を7倍に成長させた実績を持つ。一方のチレスティン氏は、これまで新興国のファッション通販連合「グローバルファッショングループ(GFG)」に従事。アジア太平洋や北米、中東、インドなどを拠点とする事業統合で重要な役割を務めてきた。
ゲットユアガイド