英国・エコノミスト誌の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が発表した「世界の都市安全性指数ランキング」で、東京が過去2回に続いて1位に選出された。2位はシンガポール、3位は大阪だった。
このランキングは、世界の主要60都市を対象に、57の指標を「サイバーセキュリティ」「医療・健康環境の安全性」「インフラの安全性」「個人の安全性」の4分野に分けて分析したもの。ランキングは広範囲なリサーチと専門家への詳細な聞き取り調査を経て決定した。
分野別では、「サイバーセキュリティ」の安全性の1位は東京、医療・健康環境の安全性は1位が大阪で2位が東京。インフラの安全性では、大阪が2位、東京が4位。個人の安全性は東京が4位、大阪が7位だった。東京は凶悪・軽犯罪発生率の低さや自然災害の防災インフラ、コンピュータのマルウェア感染率の低さなど、複数の面でトップを獲得した。
都市安全性指数ランキング上位10は以下のとおり。
世界の都市安全性指数ランキング トップ10
- 1位:東京
- 2位:シンガポール
- 3位:大阪
- 4位:アムステルダム
- 5位:シドニー
- 6位:トロント
- 7位:ワシントン DC
- 8位:コペンハーゲン
- 8位:ソウル
- 10位:メルボルン
同誌によれば、安全性を左右する指標と都市の地理的位置には大きな関連性はないとの見解。例えば東京、シンガポール、大阪の3都市が上位となったのは多くの分野で高い評価を得たためであり、アジアという地理的条件との関係はないという。
一方で、都市の安全性に関わる要因では密接な相関関係があると解説。例えば、テクノロジー分野への投資がおこなわれれば医療・健康環境の安全性も向上。また、サイバーセキュリティ対策の充実が、デジタルインフラだけでなく他分野の安全性強化にもつながるとしている。
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Safe Cities Index 2019(日本語)