世界大手オンライン旅行4社らが「持続可能な観光」で連携、英ヘンリー王子も参画、テクノロジーで選択肢を提供へ

ブッキングドットコム(Booking.com)、シートリップ、スカイスキャナー、トリップアドバイザー、Visaは、英国サセックス公爵殿下(ヘンリー王子)と共同でサステナブルな旅行を奨励するイニシアチブ「Travalyst(トラバリスト)」を開始する。

旅行業のグローバル企業が連携することで、業界全体として自然環境の保全と保護を推進。旅行中にできる活動を通じて、広く「旅行の未来」を変えることを目指すもの。「Travalyst」という名称は、世界に良い影響をもたらす要因(Catalyst)に由来する。

今回のイニシアチブ発足にあたり、ヘンリー王子は「旅行には、異なる文化や新たな体験に対して人々の心を開かせ、世界が持つ魅力を深く尊ぶようにする、他に類を見ない力がある。」とコメント。観光業が拡大していくなか、サステナブルな観光の採用を世界的に早めること、観光業の成長と環境や現地住民のニーズとのバランスを取ることが極めて重要だとして、今回の取り組みが将来の世代につながる最良の機会になると期待する。

英調査会社テクナビオ(TechNavio)によれば、サステナブル・ツーリズムの世界市場は今後4年以内に3400億ドル拡大すると推計。一方で、消費者自身はサステナブルな旅を実行したいが知識不足や追加コストに対する懸念があるとの調査結果もある。

トラバリストでは今後、政府、NGO、現地コミュニティや政策決定者、主要企業、社会起業家などが持つ専門知識や視点を組み合わせ、協力的なパートナーシップを結成。テクノロジーや戦略的な施策を通じて「サステナブル・ツーリズム」の選択肢の供給を世界で拡大する考え。

Travalyst

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