ブッキング・ドットコム、本格的な航空券予約サービス開始へ、欧州の航空券予約サイトとパートナーシップで

世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営するニュースメディア「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」によると、ブッキング・ドットコムは、イギリスを除くヨーロッパ7カ国向けにパイロット版として航空券予約を始める。これは、欧州の航空券予約サイトEtraveliとのパートナーシップで実施するもので、ブッキング・ドットコムのブランド商品として展開するという。同社はこれまでも旅行全体のシームレスな体験を創出することに力を入れてきた。

これまで数カ月間はEtraveliとブッキング・ドットコムは、フライトの検索と予約するユーザーをEtraveliのサイトに誘導することでパートナーを組んでいたが、今後はより統合したサービスを提供すると見られている。パイロット版であることから、まだすべての航空路線に対応していない模様。

ブッキング・ドットコムは、これまでサイト上でグループ会社のメタサーチ、カヤックとリンクする形で航空券予約を可能にしていた。

ブッキング・ドットコムの本社広報は「航空業界から新しいパートナーを迎え入れ、プラットフォームに新しい商品を提供することを喜んでいる。航空会社の在庫と接続することでより幅の広い旅行体験を提供していく」とコメント。また、Etraveliグループのマシアス・ヘッドランドCEOは、「航空業界はますます複雑化している。我々が提供しているコンテンツ、料金設定、テクノロジーに関心を持つパートナーは多い」と話した。

ブッキング・ホールディングスのグレン・フォーゲルCEOは、さまざまな場面で「コネクテッド・トリップ(Connected Trip)」について言及。デビッド・ゴールデンCFOは、「それは単に別々のものを一つのバスケットに入れることではない。AIをベースとしてパーソナライズされ、真にカスタマーと接続されたもの。サイト上のタブを通して、細々と買い物をすることとは違う」と発言していた。

Etraveliとの関係強化は、その「コネクテッド・トリップ」戦略における次の一手と見られる。

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